皆さんこんにちは!千葉県成田市を拠点に、生活に不可欠な給排水設備空調設備の設計からメンテナンスまで幅広く手掛けている、株式会社アクアです。
今回は人々の生活に欠かせない「浄化槽」についてお話していきたいと思います。
■浄化槽ってどんなもの?
浄化槽とは、家庭から出る汚水や排水を微生物の働きで分解して、下水道以外に放流するための設備・施設です。河川や湖沼、海域などの公共用水域の水質汚濁の防止に大きく寄与し、下水道が設置されていない地域において、水環境を守るために役立ちます。
以前は、公共下水道が導入されるまでの間のトイレを水洗化するための暫定施設と認識されがちでした。しかし近年では、浄化槽は比較的安価で短期間で設置でき、放流水質も下水道と同等までの処理機能が向上しています。今後は下水道と並ぶ「恒久施設」として活躍することが期待できるでしょう。
◆浄化槽の構造
浄化槽は工場で製造され、国土交通大臣の型式認定を受けることが必須とされています。実際に使われている浄化槽は必ず認定を受けているため、構造的に安心といえるでしょう。
浄化槽にはし尿のみを処理する「単独処理浄化槽」と、し尿だけでなく台所や風呂、洗濯などの生活雑排水も処理する「合併浄化槽」があります。浄化槽法の改正により、平成13年4月1日以降は単独処理浄化槽の新たな設置が禁止されており、新設できるのが合併浄化槽のみとなっています。
◆浄化槽の特徴(合併浄化槽)
現在主流となっている合併浄化槽は、処理能力に優れているのが大きな特徴で、単独処理浄化槽の約8倍の処理能力があるとされています。微生物の浄化機能によって、下水処理場並みに汚水を処理することが可能です。
また、個人の住宅に設置する浄化槽は、乗用車1台分程度とコンパクトで、省スペースで設置できます。1週間程度で設置でき、地中に埋めるため設置後も目立ちません。
地震などの災害に強い構造であるのも大きな特徴で、災害発生後も早期に復旧できる点もメリットのひとつです。
■浄化槽工事の手順
浄化槽の設置工事の流れは、次の通りです。
①事前調査
浄化槽を設置するために必要な情報(設置場所の広さや周辺状況、放流先の確認など)を事前に調査します。
②仮設工事
整地をしてから地縄張りをし、基準点からのレベルを測定します。
③掘削工事
参照:施工事例「市川市 水場 浄化槽工事」より
浄化槽を埋設する場所の掘削工事をおこないます。浄化槽を据え付けるため、基礎底板コンクリートを施工する基礎地盤まで土を掘ります。
④割栗地業
通常の地盤の場合は砕石地業、軟弱な地盤の場合は栗石地業にします。栗石地業の場合は目潰し材を充填して転圧します。
⑤基礎底板コンクリート施工
参照:施工事例「市川市 水場 浄化槽工事」より
浄化槽が沈まないように、基礎コンクリートを施工します。
⑥本体据付工事
参照:施工事例「市川市 水場 浄化槽工事」より
掘削した穴に浄化槽を設置し、浄化槽が水平に設置されているかを確認します。
⑦水張り
浄化槽の本体を安定させるため規定水位まで水を張り、浄化槽から水が漏れていないかを確認をします。
⑧埋戻し工事
一定の間隔で水をかけながら土を締めて突き固めを行い、隙間なく浄化槽を埋め戻します。
⑨配筋
十分な締め固めをおこない、浄化槽上部の配筋をおこないます。
⑩上部コンクリートの打設
コンクリートを打設し、浄化槽内への雨水侵入や浄化槽の浮上を防ぎます。
⑪排水設備工事
生活排水をすべて接続し、起点・合流点・屈曲点に升を設置します。
⑫臭突配管工事
勾配に注意して、スラブの端まで配管します。近隣に臭気が行かないよう、臭突管は風通しのよい場所に立ち上げます。
⑬ブロワ据付
直射日光を避け、振動などの影響を受けないよう、寝室などからなるべく離れた場所に設置します。
⑭竣工
以上の流れで設置完了となります。
生活に欠かせない「水」を守る仕事は大変な部分もありますが、充実感もあります。是非一緒に働きませんか?
■単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への転換に向けた取り組み
浄化槽法の改正により、単独処理浄化槽から合併処理浄化槽の転換に向けた取り組みについて解説します。
◆令和元年度からの予算制度
【概要】
単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への転換を進めることは、水質保全の確保や公衆衛生の向上、国土の強靱化に貢献することにつながります。しかし、浄化槽の交換に加えて、生活雑排水を浄化槽に流入させる宅内配管工事の費用がよけいにかかる点が問題となっています。
個人負担を軽減するために、転換後の法定検査(7条・11条)の検査依頼書の添付を要件化し、単独転換にかかる掛かり増しの個人財産となる宅内配管工事費を、上限額を決めて補助対象とすることとしています。
【対象工事内容及び工事費】
宅内配管として合併処理浄化槽への流入管(トイレ、台所、洗面所、お風呂等からの排水)、升の設置及び住居の敷地に隣接する側溝までの放流管が対象です。工事費の上限は、30万円となっています。
【対象事業の補助率及び助成内訳】
・市町村負担2/3 (20万円)
・国助成1/3(10万円)
・上記を超える費用は個人負担
参照:環境省「これからの浄化槽について」より
◆多くの関係者によって支えられる浄化槽
参照:環境省「これからの浄化槽について」より
上記のように、浄化槽による浄水は、下水とはまた違った多くの人の手によって維持されています。
株式会社アクアでは、浄化槽の設置だけでなく、給排水管、空調に関わる配管工事など「人々の生活」を根底から支える仕事をしております。
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