最近よく耳にする2024年問題。
今現在は配管工の一人親方として、生計を立てているけれども、インボイス制度の登場でかなり仕事がしづらくなった。
そこに2024年問題も加わったらと考えると、今後正社員として働いた方がいいかもと検討するように。
でも、そもそも「一人親方」と「正社員」、2024年問題による影響ってどう違うのだろうか?
このように、就労形態によって2024年問題の影響がどのように異なるのか、気になる方々へ解説してまいります。
■【建設業の2024年問題】正社員と個人事業主(一人親方)への影響 比較
ここでは建設業の2024年問題において、正社員と個人事業主(一人親方)へのそれぞれの影響を、メリットとデメリットを交えて解説します。
▼ 【正社員】給料が下がるリスクが低く、福利厚生の充実で就労しやすい
正社員かつ「完全月給制」の場合は、給料が下がるリスクが低く、福利厚生が充実していることから、2024年問題の影響は比較的少ないといえます。
※これが「日給月給制」:出勤日数・早退・残業などによって月々の月給に変動がある給与形態での契約の場合、残業が減ることによって月給も減ってしまうため、注意!!
【メリット】
「完全月給制」の場合は、残業時間の制限による収入の減少がございません。
福利厚生が充実していることも多いため、残業代がやや減ってしまったとしても働きやすいケースが多いでしょう。
家賃手当や扶養手当、資格手当など。
月々受けられる手当による給料割り増し分が多いほど、2024年問題の残業減による給料への影響が少なくて済みます。
そして何より、一人親方と共通のメリットは、残業時間が減ることによって労災のリスクも減少し、体力的にも無理なく働けることです。
残業時間の減少や週休二日制によって、プライベートの時間も充実しやすくなるでしょう。
【デメリット】
残業時間が減るということは、残業手当の支給額も減ってしまいます。
また、働き方改革によって、雇用形態に関わらず公平な待遇で働ける環境づくりが求められる「同一労働同一賃金」の影響も考えられます。
企業側は同一労働同一賃金の原則が守られるよう、パートや派遣社員などの従業員も、正社員と同じ仕事をこなしている場合は、同じ賃金と待遇にそろえなければなりません。
これにより、パートや派遣社員と同じ賃金になることに不満をいだく正社員待遇の方が出てくる恐れもあるでしょう。
ただし、仮に給料面が同じになったとしても、正社員でないと受けられない福利厚生などもある点や、社会的な信用が高くローンが組みやすい点など、正社員にはメリットが多いのも事実です。
給料の金額だけでなく、さまざまなメリットに魅力を感じている場合は、デメリットはあまり感じないかもしれません。
▼ 【個人事業主(一人親方)】働く時間管理が自由にできなくなり、収入が減る可能性も
一人親方は、場合によっては2024年問題の影響を大きく受けるケースもあります。
一人親方は自分で仕事を調整できるため、これまでは毎日長時間働いていたり、休日返上で働いていたりしていた方もいるでしょう。
【メリット】
時間外労働が規制されることは、現場でのミスやケガの防止につながります。
長時間労働は睡眠不足や集中力の低下の原因となり、建設現場では大きな事故につながりかねません。
一人親方が労働時間を決めて働くことによって、ケガによって仕事が続けられなくなるリスクを回避できるでしょう。
【デメリット】
一人親方は自分で仕事量や労働時間を調整できるため、これまではたくさん働きたいときには長時間の労働も可能でした。
これが2024年問題の影響で、今後は法律の範囲内での労働になるようにしなければなりません。
なぜなら、残業規制が法律によって強制となってしまうためです。
その残業上限はもちろん、一人親方にも適用されてしまいます。
「今月はたくさん働きたい」という場合でも、時間外労働が法律の範囲を超えると罰則の対象になってしまいます。
今よりも労働時間を減らさなければならないということは、引き受けられる仕事の量も減らさなければならないケースも出てくるでしょう。
■なにこの、最強(最凶)コンボ!?【2024年問題×インボイス制度】ますますリスクが上がる「一人親方」・・・
すでに2023年10月に施工された「インボイス制度」の打撃が大きい一人親方にとって。
「2024年問題」によってさらに、残業規制による収入減の打撃も加わってしまうことに・・・
ここではインボイス制度の概要と、一人親方のリスクについてご紹介します。
▼ 【インボイス制度 とは】一人親方としての免税が事実上受けづらい形に
インボイス制度とは、仕入税額控除を受けるために、インボイス(適格請求書)が必要になる制度です。
例えば税別100万円で一人親方に仕事を依頼した場合、消費税10%を加算した110万円を一人親方に支払うことになります。
取引先から見ると、これまでは消費税10万円分は、仕入税控除として売上にかかる消費税から差し引くことが可能でした。
インボイスを発行できる一人親方が相手であれば、これまで通り仕入税額控除が適用できます。
しかし、免税事業者のままの一人親方が相手となると、インボイスの交付が受けられず、支払った10万円分は控除できません。
取引先にとっては、10万円分の費用が追加で発生することになってしまいます。
(ただし、インボイス開始後6年間は経過措置あり)
つまり、取引先にとっては「免税事業者が相手だと損になるからやめておこう」となり、免税事業者のままの一人親方の場合は仕事量が減少する可能性があります。
では、課税事業者になればいいのか・・・というとそう簡単な問題ではありません。
課税事業者になるということは、元々消費税の納税が免除されていた方も、消費税の納税が義務付けられてしまいます。
つまり、今度は一人親方側の費用負担が大きくなってしまうのです。
▼ インボイス対応で、事務作業量増加!時給換算すると、アルバイトよりも低くなるかも・・・
一人親方は、インボイス対応によって事務作業量が増加してしまうため、場合によっては時給換算するとアルバイトより低くなってしまうケースが出てきてしまうかもしれません。
正社員であれば現場作業とその他付随する作業のみで済むところ。
しかし、一人親方の場合は加えて、諸経費の管理や帳簿の整理など、個人事業主ならではの事務作業が必要になります。
さらにインボイス制度に対応するための事務作業が加わると、人によっては1日10時間以上を仕事に充てないと間に合わないケースも出てくる可能性も。。
ここで、仮に一日10時間労働している一人親方がいらっしゃった場合の、給与シミュレーションをしてみましょう。
1日15,000円もらえると仮定し、そこから所得税や健康保険料などの諸経費を約30%引くとします。
15000円×(100%-30%)=10,500円/日
・・・これが、手取り額です。
そして時給換算すると・・・
日給出取り10500円÷10時間=時給1,050円
・・・・えっ?うそ??
これでは日給11,000円のアルバイトや派遣の仕事をした方が、収入が多くなります。
しかも一日の労働時間は8時間。
2時間自由な時間があれば、あなたは何に使いますか?
趣味の時間や仲間との飲み会、子どもとの楽しい時間、妻との食事、睡眠・・・有意義で充実した時間を過ごせそうですね。
・課税事業者になることによる消費税の納税義務
・事務作業量・コスト管理作業量増加に伴う、時給減
これが、インボイス適用後の一人親方にのしかかってくるリスクです。
▼ ダメ押しの2024年問題による残業代カット!? 一人親方から、正社員に転身する方、急増中!
2024年4月1日以降、建設業界において時間外労働の上限規制が義務化されることによって・・・
これまで残業で日給を底上げしていた一人親方の場合は、結果的に収入が減ってしまうことになります。
つまり、時間外労働の上限規制とインボイス制度がいつか廃止または緩和されるまでは、一人親方という働き方はしないほうが安全かもしれません。
それまでは、他の業界で日給の高いアルバイトや派遣で食いつないだり、正社員に転身して建設業界のスキルアップと人脈強化を目指したりしてもよいでしょう。
時機を見て起業したり一人親方に戻ったりしてもよいですし、そのまま正社員としてのキャリアアップを進めるのもよいでしょう。
■アクアでは2024年問題の影響が出にくい、正社員の給排水設備工事の現場作業員を求人中
株式会社アクアでは、現在正社員の給排水設備工事の現場作業員を求人しています。
ここでは2024年問題の影響を受けにくいアクアでの働き方についてご紹介していきます。
▼ 給料は完全月収制:18万円~36万円 資格や実力に応じた安定収入をお渡しします
完全月給制の正社員の場合は、もともと基本的な労働時間は8時間と決まっています。
そして、決まっている月給額は固定されています。
そこに残業手当が加算される形です。
そのため、2024年問題によって残業時間が減ってしまったとしても、減るのは残業手当分のみ。
基本的な月給はしっかり保障するため、2024年問題突入後も、安心して働き続けることができます。
▼ 「住宅手当」や「扶養手当」も充実 2024年問題に関係なく、大黒柱を全力支援
アクアでは、毎月「住宅手当」を支給しています。
● 一軒家やマンションの一室などを所有する世帯主様:9,000円/月
● 賃貸の場合:賃料が会社規定で限度34,000円/月
また、一家の大黒柱の方も安心の「扶養手当」ももちろん支給しています。
● 控除限度額以内の配偶者:18,000円/月
● 18以下子供扶養内1名につき:6,000円/月
毎月の家賃や住宅ローンの支払い、家族の生活費や養育費なども、手当があるので安心です。
▼ 給排水設備工事(排水管の新設や整備)で、社会貢献!
排水設備の配管は年々老朽化していくものであり、生活や事業にも欠かせない必須インフラです。
排水設備の新設や整備を担うことは、想像以上の社会貢献になります。
あって当たり前の感覚のため、社会貢献になっている認識が薄く感じる方もいらっしゃるかもしれませんが。。
仮に給排水設備工事という仕事が急に世界から消えてしまったらどうなるでしょうか。
キッチンの排水機能は働かず、自炊は困難。
飲食店は経営不可能になるでしょう。
また、お風呂やトイレの水漏れや排水不足によって、生活に多大な支障をきたしてしまいます。
そう考えると、排水設備工事は人々の生活や事業に欠かせない、大切でやりがいのある仕事であるといえるでしょう。
株式会社アクアは千葉県成田市を拠点に、給排水設備工事を中心に、創業以来30年以上お客様に寄り添ってまいりました。
その創業30年以上の施工ノウハウと、作業員指導ノウハウを一人ひとりの個性に最適化した形で学べる環境を、成田市にご用意いたしました!
「建設業界って、職人気質なイメージで”背中を見て学べ”といったスパルタな対応をされるのには抵抗がある・・」
「研修が学校の授業のイメージで、同期はまとめて同じカリキュラムで進み、ついていけなくなったらと思うと心配・・」
「前の仕事では、上からの指示は絶対で自分の意見や言い分は全く無視!結果だけが全てでイヤな想いをしたからな・・」
など、このような悩みを抱えながら、建設業界内への転職活動を進めていらっしゃるそこのあなた!
どうかご安心を!!
株式会社アクアでは、一人ひとりの意見や得手不得手をしっかり把握し、それに最適なペース・指導方法を構築。
なので研修についていけない不安は必要なく、わからないところやなぜできないかなど、どんどんお伝えいただけます!
特にスキルアップに意欲溢れる方は大歓迎であり、勤続年数10年以上のベテランスタッフが、洗練された給排水設備の施工ノウハウを一から丁寧に指導いたします。
もちろん「見て学べ!」といった突き放す指導は致しませんので、ご安心を!
一人ひとりの理解力に合わせ、全て丁寧に説明したり、あえて全て説明せず自分で先を考えていただくようにしたり・・・
その方が最も無理なく、肩の力を抜いて伸びると思われる指導方法を確立させてまいります。
建設業界未経験の状態から、一人前の給排水設備工事員へ成長できる環境を整えております!
一人ひとりの得手不得手をありのままに把握し、各々に最適な指導方法・ペース配分で、丁寧に先輩が研修を進めてまいります。
未経験から手に職を付けたい、意欲的な方はもしよろしければ下記の求人情報をご覧ください。
建設業界では週休1日・週6日出勤という会社様もある中で・・・
週休2日制(土日休み)
年間休日:125日
といったように、しっかり休日を取りながら無理なく働ける環境をご用意し、皆様のご応募をお待ちしております。